セルロイドの発明
 
 
  • 1854年、アレキサンダー・パーク氏(イギリス)が、ヴェールス・ベリーボードでセルロイド様の製品を造り、「バーケシン」「ザイロナイト」と銘打って販売。また同じころ、E.スピヤー氏(イギリス)がバーミンガムで、セルロイドに近い商品「キシロイジン」を販売。

  • ジョン・ウエスレー・ハイアット氏(アメリカ)が、1868年、ビリヤードの玉を作るためにセルロイドを発明。その後1870年には、硝化繊維素の処理形成に関する改良法の米国特許105538号を取得。1871年にはセルロイド製造会社にて製造を開始。1873年1月14日、セルロイドの商標を取得、セラニーズプラスチックカンパニーが立ち上がる。




 

セルロイド、日本上陸
 
   
  • 明治10年(1873)、西洋文化が押し寄せる神戸界隈の外国人居留地に、新素材としてドイツから6.6cm角のセルロイドが輸入された。これが日本におけるセルロイドの歴史の第一歩となる。


 

飛躍する生産量
 
         
  • その後、大手資本による巨大工場の設立が続く。明治41年、三井物産が兵庫県網干に日本セルロイド人造絹糸株式会社を設立。イギリスから技師ジェームス・グリーン氏を招く。

  • 同年、三井資本により大阪堺市に堺セルロイド株式会社が設立される。こちらはアメリカ人技師ドクトル・FC・アクステル氏を招く。

  • 翌年明治42年、三国セルロイド合資会社、能登屋セルロイド工場が設立。
 
  • 大正2年、老舗日本橋三越の玩具売り場にセルロイド玩具が初めて陳列される。


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財団法人東京プラスチック会館