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■フィシャー社視察
今回、企業視察できた2社は、どちらも仕事、設備、運営共大変素晴らしくドイツが世界に誇れる会社だと思う。
詳しく見せて頂け説明も丁寧で大歓待してくれました。
フィシャー社は、次の3種類の製品を製造している会社である。

1. |

原材料、補助材料 |
2. |
自動車内装部品 |
3. |
子供教育玩具 |
射出成形材料乾燥機のモタン社及び押出成形の産業機電様の紹介である。
今回訪問出来たのは、2の自動車内装部品の部門です。
灰皿、カップホルダー、CDボックス、コンポーネントボックス等700種類の製品を作っている。使われている材料も多品種です。ポリカーボネイト+ABS材料の製品が有ります。
灰皿や引き出しなど射出形成された製品は、指で触ると動く仕掛けが付いている。プラスワンの工夫された品物がほとんどでした。BMWやダイムラークライスラーの最高級車にも使われているそうです。スムースで落ち着きのある動きは金具、部品同士の組み合わせ精度の良さによる賜物です。 |
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この会社の凄いところは技術だけでは在りません。
自動機組立機(ロボット)が在りました。2本の腕が動きながら部品同士をビスで組み立てます。40万ユーロ(約5500万円)かかったとの説明に、高いと言ったら今なら二分の一で出来るそうです。このロボット製作の技術開発からやったからです。他のロボット製作に貢献したようです。
2時間懸かった金型交換は15分で出来るように成ったと時間を計りながら実際にやって見せてくれました。
組立作業で、日本で言う一人屋台方式、二人屋台方式を取り入れて居ました。女性も男性と同じ仕事をしていました。
製品を入れる箱にカードを付ける看板システムも行なっていました。箱の数だけカードを作っておく。生産管理、在庫管理がしっかりできています。
製品現場に材料、製品、箱の在庫を置かない為10分サイクルで運搬車を動かしています。製造現場と隣の材料及び製品倉庫を一方通行で回ると品物の流れが完結します。
生産行動計画を細かくたてて、明確化、標準化しているそうです。
日本の改善という言葉はそのまま使っていました。
改善提案に対しては、改善進ちょく情況をグラフで表示して在りました。
改善提案に対して報奨金制度があります。
良いものはどんどん取り入れて、何でも自社で開発していく姿勢の強くでている会社でした。 |
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